紫外線の種類、名称の違いについて

紫外線を気にしている方は多いと思いますが、その紫外線にも種類があり、
種類ごとに対策や予防方法が異なるのはご存じですか?

そもそも紫外線とはなに?

まず、太陽光線は目で見ることが出来る光「可視光 (虹色/順に赤・橙・黄・緑・青・藍・紫) 」と、目で見ることの出来ない「不可視光」の領域があります。
可視光領域の外側の領域は「不可視光」と呼ばれます。

可視光赤色側の領域外には「近赤外線」「赤外線」「遠赤外線」「電波(マイクロ波,ラジオ波など)」が含まれ、
紫色側の領域外には「紫外線」「遠紫外線」「極端紫外線」「X線」「ガンマ線」が含まれています。
これらは可視光領域からはずれた「不可視光」の分類となります。

紫外線は英語で「UltraViolet」、その省略名を「UV」と呼びます

UV(紫外線)は「UV-A」「UV-B」「UV-C」と大きく3種類に分類されます。
「UV-C」はオゾン層で吸収される為、基本的には地表には届かず、
「UV-B」は人の肌の表皮まで、
「UV-A」は肌の奥深くの真皮層まで届きます。
そのため、UV-Bは「日焼け、シミ、ソバカス等」に、UV-Aは「しわ・たるみ等」の組織変性にまで大きく人体に影響を及ぼします。

季節や天候等にも左右されますが、全紫外線のうち約95%をUV-Aが占め、
浴びたUV-Aの約20-30%が肌の真皮層まで達するとまで言われています。

紫外線対策の用語を正確に知っておきましょう

・「SPF」は「紫外線防御指数」で「Sun Protection Factor」の略。
 紫外線UV-Bをどの程度防いでくれるかの指標になります。
  
 段階表記は「SPF10 < SPF20 < SPF30 < SPF40 < SPF50 < SPF50+」

・「PA」は「紫外線A波防御指数」「Protection grade of UV-A」の略。
 紫外線UV-Aをどの程度防いでくれるかの指標になります。
  
 段階表記は「PA+ < PA++ < PA+++ < PA++++」

・「UPF」は「紫外線保護指数」で「Ultra Violet Protection Factor」の略。
 主に衣類などに使われ、日焼けからどれくらい肌を守ってくれるかの指標となります。

 段階表記は「15-24 < 25-39 < 40-50+」

上記それぞれ防御指数、保護指数が高い数値ほど効果的であると言われています。


さいごに、
紫外線の予防、対策はとても大切ですが、直接肌に塗る日焼け止め等の選択には少々注意が必要だと思います。

上記で説明した「SPF」や「PA」の意味、違いを正しく理解し、商品の内容成分、効果などをしっかり確認した上で
肌トラブルを起こさないよう、自分にあった商品、必要な商品を選んでいきたいですね。